日本の玉の文化はとても興味深い。
縄文から古墳まで盛んだった玉の文化が、その後ぱったりとやんでしまうのです。
宝飾を持たないというのは、世界的にも希です。
なぜ古代で玉が途切れてしまったのか?
一つに、玉が量産されるようになり、
権力の象徴だった玉を庶民も持つようになって価値を失ったという説があります。
でも、みんなが持つようになったからってやめてしまうものなの?
どの地域でも古代の玉はアミュレットの性質が強い。
玉は、持ち主を守るイメージが一般的だと思います。
今でいったら、パワーストーンですね。
この場合、力は玉にあることになります。
日本の玉は、
権力者や巫女など限られた人物が玉の力を引き出して自身の力を高めていたのでは?
と、思うのです。
持つ者が使って初めて玉が力を発揮すると考えたらどうでしょう?
こちらの場合、相互の力が必要です。
そんな人物は少ないだろうから、
使われることなく力が出ない玉は、持たれる意味を失っていったのかもしれません。

かといって玉がまったく消えてしまったわけではなく、
三種の神器をはじめ寺社には伝わっているし仏像を飾ったりもしています。
次に玉が市井に現れるのは、江戸時代になってから。
根付や緒締め・簪などで玉が花開きますよ!
【古墳期 勾玉と切子玉のペンダント】

ちょっと劣等生な勾玉。

切子玉は優等生!

古墳玉の兄弟。 インドパシフィック。
私にこのこたちを使うことはできないので・・・。

ただただかわいいペンダントです!
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