とんぼ玉 vol.80 【 琥珀 】 あれこれ

【セカイモン】から年末落として、先日届きました。


【バーマイトの大玉】

バーマイトは、ビルマで採掘される琥珀。
琥珀の中でも古い白亜紀のもの。
他の琥珀よりも硬いです。

そして、なによりの特徴は。

青く蛍光すること!

っで、このこは【バーマイト】ですよ!って出品されていました。

ビーズの世界では知られている、ミゾラム・アンバー もバーマイトでしたよね。


ほんとかよ?

と思いながら、気になるものは落札です。
ビーズは本物もフェイクも実物を手にしてなんぼ。
失敗してなんぼのものなのだ!


じゃん!

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どれも 20mm を超える大玉。


まず、琥珀なのでしょうか?

これは、静電気テストは OK でした。
飽和食塩水も作ろうかと思ったけど、面倒なのでやめました。

手に取ってみて、琥珀だろうと思ったから。

インクルージョンもかなり。
クラックもそれなり。

工具で削った跡があるけど、面取りしたような箇所もある。
原石からの削り出しだと想像できます。

よく見るといびつ。洗練された感じはしません。
このことから、時代は、ちょい古。戦前はあるかな?
と思いました。

プレストかどうか心配だったけど、この様子では大丈夫みたい。

琥珀であってもバーマイトなのか?・・・は信じましょう!

色は、レッド系とオレンジ系。
バーマイトらしい色ですね。

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きれい!

ということで!!


【バーマイトとコンクシェルのネックレス】

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ペンダントとネックレスに組みました。

昨年、台湾で購入したコンクシェルビーズです。
コンクシェルは想像した通り、それほど古いものではなさそう。
おそらく、インド製。 ナガかもしれません。


ペンダントはシンプルに。

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オレンジのバーマイトを使用。

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アクセントに古いブラスビーズとジャワの古代玉。


ネックレスはボリュームをもたせました。

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レッドのバーマイト。

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シェルパコーラル。

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ジャワ。

ネックにあたる部分は、ペキンのシード。
黒に見えますが、極濃の赤紫も混ざってます。


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民族風のすてきなネックレスになりました!


さて、検証してみましょうか。


バーマイトの蛍光性です。

さすがに、冬の太陽光で蛍光する品質ではありません。

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よーーーく見ると、ハイライトがふわっと青みを帯びてるくらい。


比較に、こんなのを用意しました。

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小玉のビーズもバーマイト。

ブラックに乗せているのでわかりにくいですが、
カラーは、イエロー系とグリーン系。

勾玉は、ドミニカ。


UV-LED を当ててみます!


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小玉の方がブルーが強いですね。
今回のこたちはブルーグリーン。

これが、質の差なのかカラーの差なのかは不明です。


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このドミニカは、グリーン。


そして。

ブルーアンバーといわれる琥珀だけが蛍光するわけではなく、
どの琥珀にも蛍光するものはあります。

もう一つ検証!


【アンブロイドのネックレス】

tombo2019_01_49

センターは、李朝の服につけられていたボタン。

とってもきれいです!

アンブロイド【練り琥珀】というお話しでした。

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人工着色だけど、なんともいえない赤です。

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奥から湧いてくるようにみえるのは、
ベースが、琥珀だからなのかな。

製造国はどこなんでしょうね?
ヨーロッパかロシアですかね??

穴周りの加工は現地っぽい。
このラインがあるから、
穴のラインもやわらかく映って見えますね。

人工物だからこその妖しい魅力です!


ネックレス部分は、別に購入したもの。
素材は不明だけど、トップのアンブロイドにぴったりです。

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おそらく、ビンテージのコスチュームジュエリー。

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トップと同等に見えるから、もしかしてこっちもアンブロイド?


UV-LED いっちゃいましょう!


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これが・・・。

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アンブロイドの方は、蛍光しましたね!

ただ、バーマイトは内側から浮き上がってきますが、
アンブロイドはぺったりと全体が蛍光しています。

いかにも、練ってある感じ。

ネックレス部分のビーズに注目して。

同じように見えてもこちらは蛍光しません。
琥珀の可能性は少ないでしょう。

たぶん、ベークライト(プラスティック)かルーサイト(アクリル)なんじゃないかな。

「なんだ、フェイクじゃん。」

と言わないで!

ビンテージ・アンティーク素材として、
ベークライトもルーサイトも確固たる地位があるのです!!


いろいろ面白い【琥珀】です。


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