メキシコ・ユカタン周遊 2018 vol.19 【はみだし!】

はみだした写真を載せながらのまとめです!


今回、ユカタンを一周することで、
ペテン・リオベック・チュネス・プウク・トルテカ とそれぞれの様式の建築を見ることができました。

リオベック・チュネス は初めてだったのでとても面白かったです。

現存する漆喰彫刻もたくさん見ることができました!


また、メジャーな遺跡とそうでない遺跡の状態の格差も考えさせられるものがあります。

調査・修復・保存するのには、資金が必要です。
それには、観光収入は欠かせないものです。

メジャーな遺跡はどんどん修復・保存が進んでいるようです。

他もまったく進んでいないわけではないです。
どこも、メインの神殿などは修復されています。

でも、カラクムル でもあのような状態。

追いついていないというのが正しいのかな。
それだけ、古代のメソアメリカが発展していたということでもあります。

日本も掘ればどこでも遺構はでます。
しかし、日本の建築物は、木造なので残らないだけです。

掘り出された遺構を調査するのは絶対ですが、どこまで修復・保存していくのかは悩ましい問題ですよね。

チチェンやウシュマルは来るたびに進んでいくのがわかります。

観光客もいっぱい。

遺跡自体のポテンシャルは遜色ないですよ!

一番の違いは、アクセスだと思う。

ユカタンのゲートは、カンクンかメリダ。
ここから日帰りで行けるか行けないかは大きな問題になってきます。


さて初日は、トゥルム泊。

トゥルムは、リビエラマヤの拠点にもなってます。
日本人は少ないけど、欧米人はたくさん滞在してます。


南に下りながら。

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チャクチョーベン。


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シバンチェ。


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キニシナ。

大型の神殿が建ちならぶ遺跡。
どれも見学できる範囲は大きくはありません。

周辺との関係性も興味深いので、
ぜひ、調査・修復・保存 がんばって!


キンタナロー・カンペチェの、南側へのアクセスは、時間のとれない日本人には難しいかも。

カンクンからの日帰りは無理です。

コフンリッチまでなら、トゥルム? 往復 10時間くらいあれば・・・。

この地域を巡るとすれば、チェトゥマルはお勧めします。

大きな町で快適にすごせました。
空港もあります。

曜日と時間があえば、シティーやカンクンから飛ぶことができます。

キャンセルチャージが 100% ですけど!

メジャーになりきれない遺跡には、いいところもあります。

上り放題!!

今時、上り放題はありえません。
保存の観点からは、上ることは規制されるべきだと思っています。

ただ、体感するということでは、上るにまさることはないです。
神殿に上って見わたすと、ほんとに遺跡全体を実感できます。

この地域、メキシコでいったら、国の端。
ですが、マヤでいったら、古典期の中心地です!

たくさんの遺跡が点在しています。
時間のある贅沢な方は、許す限り滞在してみてはいかがでしょうか?


コフンリッチ は、マスクの漆喰彫刻で有名。

広いです!


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建造物もゆったりと建てられていて、ジャングルウォークをしながらという感じ。


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マスクはもちろんすばらしいものです。

そのせいで、他の建造物の印象が薄れちゃいそう。
木々に埋もれているものも多い。

高い身分の居住区がよく残っていて、そのていねいな造りは見ごたえがあります。

チェトゥマルからも近く、訪れやすいからぜひ!


コフンリッチは知られていますが、バラムク・ベカン は日本ではあまり馴染みのある名前ではありません。

どちらもコフンリッチに劣らない漆喰彫刻が残っています。


観光資源の観点から。


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バラムクは、まだ途上という感じ。

漆喰彫刻以外はこれから期待します。


ベカンは、とてもいいです!

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とても気に入りました。

環濠の内に見どころがコンパクトにまとまってます。

建造物もダイナミック。
ユニークなモザイクも見ることができます。

内包建造物のすばらしい漆喰彫刻!

バラムクのように外部の建造物で塞いでしまうのではなく、壁はぶち抜いたまま、ガラス張りにしてしまうという大胆な観光客サービスが泣けます!

どうかこのままでお願いします。

そして、高い 8号神殿!

こっちもいつまでも上れますように。


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敷地内もよく整備されている。

アクセスさえよければ、もっと人気になっていいと思います。


この間の宿泊は、シュプイール。
ここは、国道沿いのモーテルでした。

時間の関係もあって、シュプイールに泊まってシュプイールは見学しなっかったっていう・・・。
3基の塔が見たかったかも。

どの遺跡をチョイスするのかも考えどころ。
たくさん詰め込みすぎてかけ足になってはもったいないところばかりです。


カラクムルです。

ティカルを訪れたのが、20年以上前。
その時から、いつかは と思っていました。

遠い! 遠すぎる!!

どこからアクセスするにしても、個人では大変そう。
現地ツアーに参加するのがいいのでは?

広すぎてなんだかわからなくなっちゃう。

っていうのが正直な感想です。

大方がジャングルに埋もれてます。

たしかにティカルも広くてジャングルの中です。
が、見せる面はかなり整備されていますからね。

ティカルのイメージだと、肩透かしかも。


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といっても、ジャングルにそびえる神殿群は圧巻!


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巨大なステラが林立するようすも、カラクムルの勢力の大きさを思わせます。


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ほとんどのステラが風化してしまっているのが惜しい。


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2号神殿に上るだけでも価値があります!

歩くのが大変な方は、メインだけのショートコースで十分だと思います。


ユカタンの西側、カンペチェにやってきました。

港に面した都市で高い壁に守られています。

壁の中が旧市街。
カラフルでメキシコらしい町。

壁のゲートからまっすぐにのびる道がメインストリート。
道には、レストランのテーブルが並びます。

きらきらしたセントロ。

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絵本のようです!


この町から訪れたのが、シュタンパック。

今回のなかで、一番アクセスに難があったのがここではないでしょうか?
あの道では、途中でいやになっちゃうかも!

でも、いい遺跡ですね!

行く価値は十分にあります。

遺跡の入り口からは山道。
かなり上ります。


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うつくしいチュネス様式の建造物!


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主要な建造物の復元は意外とできていました。

ただ、なんてーの?

途中で放り出してる感がすごい・・・。

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これ以上進める気があるのかは不明です。

ぜひ、きれいにしてほしいものです。

そのためには、みなさん、来てね?!

だって、すっごくいい遺跡ですよ!!


土器を生産していたらしいというのも惹かれます。

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たしかにこの穴。 直径は 30cmくらい。

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井戸ではないし、貯蔵穴にしてはどうなんだろう?

雨水の取り込み口にしてもなー?

と感じていました。

「窯だよ。」

って職員のおじちゃんに聞いたのは、もうゲートを出るところでした。
もうちょっと早く聞いていたら、周辺も探ってみたのにな。

これが窯だったら、おそらく穴窯の類で煙道だと思います。


ウシュマルも、もう 3度目になりました。

前回は、4年前です。

来るたびにこざっぱりとしているような。
バリアフリーのスロープがあったりします。

総督の館 の修復が終わっていました。

ウシュマルはほんとうにきれい!

「ジャングルの遺跡を見ちゃうとものたりない。」

とみんな言います。

ほんとに贅沢ですねー。


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ウシュマルほど美しい遺跡はないです!


イサマルに宿泊。

この町は全体がかつてのマヤの町の上に建っています。

住宅地の合間に取り残された神殿は巨大で、スペイン人がやって来た時にも栄えていたんだろうと想像できます。

元々あった神殿を壊し、その上に教会を建てることで、マヤの神よりキリスト教の神の方が優位なのだと見せつける戦略です。

チョルーラと同様ですね。

チョルーラは更に、大きな破壊が悲劇として伝わっています。

今年日本では、長崎の潜伏キリシタンが世界遺産に登録されました。

メキシコとインカは征服されてしまって、日本はそうはならなかった違いはどこにあったんだろう?
と、考えてしまいます。

長崎での二十六聖人の殉教は、当時のカトリック世界に衝撃だったことは間違いなく、メキシコでもクエルナバカのカテドラルに【太閤様】の記述とともに壁画が残っているほどです。


サン・アントニオ修道院は、素朴な造りになってます。

礼拝堂に余分な装飾はありません。

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ヴォールトの曲線が引き立ちます。


マヤン・ブルーとレッドの美しい壁画が修道院を飾っっています。

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ここかしこに、先住文化の取り込みが見られて面白い。


ステンドグラスはこのマリアのみ。

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うつくしいマリアですね。

そして、とても効果的に配されていますよ。

入り口の階段下から。


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ね?!


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着飾った観光馬車が並んでる。

イサマルは、メリダや周辺から、外国人観光客はもちろん、地元の方が日帰りで遊びにくる場所なんだそう。

へぇ、そーなんだ!

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いいですね!!


チチェン・イッツァは、4回目になりました。

こちらも来るたびに変わります。

久しぶりに、アカブツィブが見れた!
最初以来見ていなかったのは、修復期間と重なってたからなのかな?

とはいえ、かなり手前に柵があって近づくことはできません。

修復が進むのはいいことですが、だんだんさみしくなっちゃう。


それにしても、お土産屋の進出がすごい。
前回、排除されたお土産屋が復活してよかったと書きました。

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でも・・・これはいきすぎでは?!

そのお土産。

前回のトレンドは、ミニチュアを額装したものでした。
今のトレンドは、ジャガーの鳴き声の笛だよ。

だから、遺跡中に響いてうるさいのです!


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次回はどんなもの押しになっているでしょうか?


最後の夜は、バジャドリド。

町中のホテルは取れなかったようで、少し離れてしまいました。


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やっぱりいい町でした!

なんといっても、チチェン に近い。

混雑にもよるけど、1時間以内です。
チチェン のナイトショーも負担なく楽しめますね。

今回、私たちはいきませんでした。

昔のライトアップショーはいきました。
今は、プロジェクションマッピング なんですって?

カンクンやメリダ、コスメル、ここ最近はプラヤもとてもリゾートらしくにぎやかです。

それはそれで楽しいけど、こちらは観光客の密度がほどよく、のんびりと歩けます。


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レストランやお土産屋はもちろん、地元の商店やスーパーもあるからお買いものも楽しいですよ!


最終日。 一日遊んでから帰ります!

ピンクレイクとリオ・ラガルトス です。

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本編にも書きましたが、ピンクじゃない時は往々にしてあるということ。

場合によっちゃぁ水さえないときも!

個人でいくときは、事前のサーチをしましょう。

だって、カンクンから 3時間かかりますから。

おそらく、たいていの日本人はカンクンに宿泊だと思います。
往復 6時間かけてピンクじゃなかったらがっかりでしょ?


でも、ピンクじゃなくても、ラグーンのボートは楽しめます。

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フラミンゴにとーっても近づけます!

このフラミンゴは、この場所で繁殖しています。
ピンクレイクは、塩を製造している一家が管理しています。

彼らは、フラミンゴの管理も任されている。
繁殖地には、その一家以外の民間人は入れないそうですよ。

フラミンゴは、野生。
餌の具合やハリケーンなどの影響で移動してしまう。

そんなときは、移動したところまで延々ボートを走らせることもあるそうです。


エク・バラム は、今とても人気。

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チチェン とのセットで訪れる方が多いようです。

この漆喰彫刻はいろいろな要素が詰まっていて他にはない独特な雰囲気です。
今のうちに見ておくべきです。

ちょこっと話しに出ていた、まだ未公開のすごいやつっていうのも気になります。

すごいの程度は噂なので信用できませんが、まだ漆喰彫刻があることはわかっています。


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いつになるかはわからないけど、公開されるのを楽しみにしています!

あっ! 前回建造物の番号をいろいろまちがってました。
今回の番号が正しいです。


ぐるっとユカタン一周。

すごく楽しかったし満足できました!
自画自賛です!!

日程は 9日間。 中 7日間。


マップにしました!

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もちろんオーダーメイドのツアーになるけど。

メキシコ遺跡のリピーターの方は挑戦してみてはいかがでしょう!!




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