この台湾旅行。
私の最大の目的は初日の午後でした。
3日。 【台北101】を出た私たち。
13時。 大安森林公園駅へ。
週末だけ開かれる、【花市・玉市】です。
高速道路の下を使っているから、雨でもおかまいなし!
最初は、南。【藝文特区】

がらくた市ですね!
面白く、ひやかしながら歩きます。
ぐるっとまわって、北。【建国假日花市】

植物がいっぱい! 見ているだけで楽しい。
「日本吉野桜」なんてのもありましたよ。
小物やお茶、はちみつ、乾物なんかも売ってます。
寒かったから、途中でお茶を飲みました。
生姜入りで甘くてとてもおいしい!
さて・・・花市をぬけました。
【建国假日玉市】

ここです!
市場には、びっしりと、ジェイド【玉】のお店。
値段は言い値。
ここで買うのは、ちょっと、素人にはむずかしい。
ぱっと見た感じ、おそらく・・・。
ジェダイドは手に入らないんじゃないかな?
ジェイドも質のいい【玉】はすてきです。
ジェダイドだから高価なわけではありません。
価値観の持ち方次第で値段はつくものなのです。
せっかく台湾に来たのだから、
【台湾翡翠】(ネフライト)を買ってみては?
でも、間違いのないものが欲しいなら、
ツアーデスクなどで、信用できるお店を教えてもらうのがいいでしょう。
他には、天然石ビーズ・パワーストーンのブレスも豊富。
お土産のストラップも安い。
無理せず、こちらを買うのも楽しいです。
っで、翡翠を買うの?・・・違います。
これから、あるかもないかもわからない出物をさがすのだ。
題して。
【建国假日玉市に掘り出し物はあるのか?】
「出口で待っててね。」
同行の連中をうっちゃって、一人、本気です!
海外でこのような市へくるのははじめて。
でも、買うにあたっての心構えは同じはず!
「相手は人を見ている」
ってことです。
だから私、外見を整えてきました!
この日のために組み直した、乾隆玉のネックレス。
そして、先日組んだ、ヤクボーンのマーラーです。
オールドターコイズのグル玉がポイント!
そーです。 ハッタリです!!
えー・・・そんなの効果はあるの?
と懐疑的なみなさま。
十分あるんです。
こんなふうにハッタってきました!
お店の前に立ったら。
けっしてさわらず、ゆっくり一つ一つ目で追うように。
カメラ・スマホを出してはだめです。
いかにもわかってる程で吟味している風を演出しましょう!
【程】で【風】を自信たっぷりによ?!
重要なのは、
店主にこちらの姿を見てもらうことなんです。
首から胸元のターコイズで視線が止まるのがわかる。
さすが、本物の効果は抜群。
ここで、店主と目を合わせることができたらいい感じ。
にっこり微笑み、軽く会釈です!
たいていの店主が目を合わせてくれました。
商品を勧めてくださる方もいました。
度胸がついたら、いよいよ本番!!
ホワイトハーツを売っているお店がある。
でも、色の深みが今ひとつかな?
フレンチかもしれませんね。
アンティークはありそうな、多色のシードビーズ。
山岳民族系かしら?
小粒シェブロンの連。
たぶん古い2〜4層だと思う。
値段によっては掘り出し物かも。
買うつもりがなければ、手にはとらない。
戦国フェイク玉は、こういうところではお約束。
チベット関係のお店もありますね。
数は少ないけど、探せばなにかありそうな気配です。
そして、一軒。
あっ・・・ あった!
軽く手にとって確認。 そう、これ!
とりあえず、市場をもうひとまわりしようか。
歩きながら、相手が出してくるだろう値段。
私がどう買うのかを組み立てていきます。
必ず出せる金額の上限を決めるようにしましょう。
すぐ交渉に入らないのも、冷静に欲しいかどうかを自身に確認するためです。
ここで、同行連中と鉢合わせ。
「なにかあった〜?」
「ちょっとね・・・考えてるところ。」
「どれだよ! 買えよ!!」
この人たちは、買い物大好き。 っていうか、
人の買うのを一緒に野次馬するのが大好きなのです。
これは、引けなくなったぞ! がんばる!!
参考になるかどうか。
この時のやり取りをノーカットでお届けします。
店主は、お子さんを連れた若いお母さん。
怖そうなおっちゃんじゃなくてよかった。
日本語は通じません。
お互いつたない英単語です。
私の欲しいのは、2本。
まず、1本聞いてみます。
「これ、いくらです?」
「1500元です。」
あれっ? 私が予想した言い値と同じです!
ということは、私に売るつもりですね?
そして、もうちょっと値切れますね??
同等のものが3本あったので、
じっくり1本を選びながら、計算、計算。
ここで外野から茶々が。
「これなんなの? 買うの?」
「そーだけど、本当はこれも欲しいのよ。
どのくらいで買うのか考えてるの!」
で、この人たちに【物】の説明をします。
「へぇ〜。 じゃぁ、おねーさん! こっちいくら!!」
もー、この人たちは日本語で聞いちゃうんです。
そして、勢いで通じてしまいます。
「そっちは、オールド。 1800元です。」
えっ! これは予想より安い言い値。
オールドの差分が300元だけという意外性。
かといって、先の1500元が高すぎるわけでもない。
仕入れ値が安かったんだ?
私が買うと判断した値段かな?
ならば、計算し直さないと。
さて・・・。
底までは浅いのかしら? どうかしら??
今の合計は、3300元。 約1万3000円。
まずは、1万円によせたい。
「両方買ったら、いくらになりますか?」
ここで、店主さん。 電卓を打ちました。
「2700元。」
おっ! 1万円。 いいとこ突いてきますね!
お互い思惑がシンクロしてますねっ!!
だったら、もう少しいっちゃて大丈夫?
考える素振りをしてみる。
すると、電卓を渡されます。
ここで間違うと元の木阿弥。
お土産だったら、思いっきり低く遊んでもいいけど、
そういうたぐいではありません。
「こいつ、わかってないな。」
って判断されたら、
一転、売ってもらえないかも。
これは、国内でも同じです。
物の価値と先方の利を考慮した上での値踏みを。
決めちゃいましょう!
私は、2300元を打って2500元までの落ちだと踏みました。
「2300元では?」
店主さん。 一瞬真顔になって・・・
にっこり。
よし! そのようすはドンピシャ?
「OK!」
交渉成立! よかった!!
ここでまた、外野。
「元、足りるのか?」
「うん。 ちょうど!」
うわ〜、やばかった。 ほんとにぴったりじゃん。
まぁ、なかったら借りとけばいいだけ。
だって、こんな時の同行者でしょ?
店主さんも満足のようでした。
おそらく、計算通りだったんでしょう。
私、お財布を見せて。
「全部なくなっちゃっいました!」
店主さん、笑って。
「じゃあ、100元返してあげる!」
ほんとに?! なんてうれしい!!
「ネパールのですよ。」
という言葉に送られて、無事購入です。
結局、2200元。 約8800円です。
お互いさまの気持ちのいい出来!
ありがとうございました!!
みなさんも、【玉市】挑戦してみては?
なにかに出会うかもしれません。
とっても楽しいですよ!

このこたちの紹介は、後日、【とんぼ玉】でね。
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