散布ブラシ【Illustrator 覚え書き】

先日、【Illustrator】の新機能について書きました。
今日は、普段使っている機能の覚え書きです。


「Illustrator でなにか《おっ!》ていうのないですかねー?」

と、聞かれることがあります。

私は、そういうとき、この使い方。


ちょっとしたカットやモチーフ。
シンボルに登録している方は多いかと思います。

私は、シンボルツールは使っていません。
もっぱら、散布ブラシです。


ai_散布ブラシ_01

こんなモチーフを描いて。


ai_散布ブラシ_02

ブラシパネルにドラッグ。


ai_散布ブラシ_03

散布ブラシで、もろもろの指定は無しにして。
【色相のシフト】だけ付けます。


ai_散布ブラシ_04

ぽんぽんとアンカーを落とすと、描けちゃう!


ai_散布ブラシ_05

アンカーだけ落としておいて。


ai_散布ブラシ_06

一気に配置!


ai_散布ブラシ_07

色も変えてみる!!


これのいいところは、ブラシは線だというところ。

原形の大きさが、1pt なんです。

例えば、原形を 1cm で作れば。


ai_散布ブラシ_08

pt値がそのまま大きさになるってことです!

「5mm のマークにして・・・やっぱり、8mm にして。」

なんて、ころころ要望が変わるときなんかにすごく便利!
一気に変えられますから。


ai_散布ブラシ_09

決まったら、分割すれば普通のオブジェクト。


ai_散布ブラシ_10

空のパスは、パスの削除で消してね。


ai_散布ブラシ_11

普通だから、いろいろアピアランスが付けられますよ。


せっかくなので、パターンを作ってみましょう!


ai_散布ブラシ_12

適当に配置。


ai_散布ブラシ_13

ポイントで大きさも自在です。


ai_散布ブラシ_14

ai_散布ブラシ_15

スウォッチに投げて、パターンオプション。

簡単ですね!


ai_散布ブラシ_16

ai_散布ブラシ_17

かわいい柄になりました!!

パターンオプションができてから、パターン作りが格段に楽になりました。

ちなみにパターンにすると、
再編集するときは、普通のオブジェクトに自動で戻ってます。


ここまできてなんなんですが。
【色相のシフト】効果的に使うにはちょっとしたコツが・・・。

まとめてみました。


ai_散布ブラシ_18


【淡色】【淡色と低明度】は問題ないです。

【色相のシフト】は、CMYK だとこんなです!

【色相のシフト】で白黒を表すには、
黒をグレースケールにする必要があるみたいです。

CMYK の黒で描いても、
ブラシカラーをグレースケールにすれば、黒くなります。

次に、白の表現です。

モチーフの白が K0% だと単純な濃淡になってしまう。
これでは、おもしろくないかなって。

もうちょっと、変化がほしいところでしょ?

そこで、気持ち Kの%を付けるとカラーが変化します。
ここでは5%にしましたが、1%でも大丈夫です。

でもそれが、グレースケールの K だと濃淡になっちゃうんですね〜。

っで! 結局のところ。

CMYK の白黒でモチーフを描く。
白は、ほんの気持ち Kを付けると効果的。

白黒にしたいときは、ブラシカラーをグレースケールの K100% 。

ところで。
店舗や会社で、チラシやパンフレットを作る場合、
今はプリントサービスにたのみますよね。

入稿するとき、黒は、グレースケール 100%にしてといわれると思います。

大丈夫!

モチーフを CMYK で描いても、
ブラシカラーがグレースケールであれば、
分割した際、グレースケールになってくれます。

念のため、入稿するときはアピアランスを分割した方が安心かも。


既存の機能でも、探ってみるといろいろな発見がありますよ!




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