わぁ! ひさしぶりのソフトの記事ですね。
最近、ちょっと仕事の余裕ができた。
そこで、Illustrator の新機能のおさらいをしています。
気になるのは、パペットワープツールでしょうか。
使ってみました。
少しだけ顔を傾けたいとか、ちょっとしたカットなんかには十分使えそう。
ポーズの推考には使える。
植物にニュアンスをつけたいときなんかはいいかも。
という感想です。
ピンを打つと、三角メッシュに割られる。
打てば打つほどメッシュは細分。
移動と回転ができます。
そして、動きたくない点と動かしたい点にピンを打ちます。
ピンはボーンを意識して打たないとですよ。
メッシュを拡大すると、オブジェクトの外側にもピンが打てます。
自在に動かせるわけではないよ。
結局、アンカーポイントとハンドルも動くことになるから、
あたりまえだけど、歪みます。
メッシュ全体が動くから、周辺も引きずられます。
という基本をふまえつつ、それでもこだわって遊んでみましょう!
原図はこれ! 狛犬です。

さしあげたイラストなので、文字をかさねてます。
ポーズは決め打ちで描いたので、パーツ分けのレイヤーになってない。
動かすのに不向きな構成のものを選んでみました。
私は、右前足を動かしたいと思います!

こんな風にピンを打って動かしても・・・。

隣接部が引きずられてしまうから、破綻してしまう。

まず、足の周辺に細くピンを打って。

メッシュを割ります!(割り方は後ほど。)
周辺への影響をなくすことはできないけれど、最小限にできます。


甲を曲げたいので、いったん、ピンを外して回転。

こんな感じに右前足が独立。

必要を見極めて、
ピンを打ったり外したりしながら動かし、形を整えます。

うまくできたかな?

この辺にピンを打って、
右前足をもうちょっと上げてもらいましょう!
足首のピンを、引き伸ばしつつ上げてちょっとだけ回転。

こーんな感じ!

決まったら、細かい破綻を直しておこう。

頭部を少しだけ前方へ。

右前足を上げたので、重心も前に移動するような気持ちで!

うつむかせて、ボディのワープを終わりにしました。

できあがった顔を見ると、歪みのために寝ぼけたようです。
玉飾りもガタガタ。
これはもう、しかたのないことだから・・・。

目・耳の穴・玉飾りをオリジナルと入れ替えればいいのだ!
パーツを入れ替えると、ツールは終了してしまいます。
入れ替えは最後がいいですね。

尾はボディに影響しないように、個別にワープをかけることに。
メッシュを拡大したのは、外側に打ったピンで全体を動かしたいから。
では、メッシュを割っていきますね。

割りたい箇所の両側にピンを置いて、間を広げます。
お互いに引っ張られるので、ピンをそのつど打ちながら、
大破綻しないようにしていきます。
メッシュの拡大を 1px の最小にすると。

割れた!
またメッシュを拡大して作業を繰り返すと。

ギリギリまで割れちゃいます!!

デフォルトで、メッシュの指定は 2px になっています。

1px にするだけでちがうけど。

もっと割っとけば楽に動かせますよ!
ライン・塗りの破綻が気になる箇所をちまちまと修正。

どう? 意外とうまくいったんじゃないの?
崩れちゃった左前・後足をオリジナルと入れ替え。
珠を持たせて完成だよ!

せっかく作ったので、よろしければ、ご自由にどうぞ。
350ppi にすると 約11cm 年賀状のカットに使えます。
いいかがでしたでしょうか?
思った以上に、ちゃんとできる楽しいツールではあります。
パーツ分けをすれば、もっと精度よく動かせると思います。
必要なのは・・・根気ですよ! 根気!!
でも、ねぇ?
そこまでしたらパペットワープでなくてもポーズの展開できるよね?
たぶん、私は・・・
あらためて描きます!
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