ウシュマルのこの風景。 実は、お土産屋さんです。

ウシュマルの入り口近く、眺めが抜群。
前回も立ち寄ったので、
私たちがお願いしてるエージェントとは提携しているようです。
オヤジがひとりなんだけど、この人、クラフトマンです。
店前には、
ヘンテコなコンクリート製大型オブジェが並べてあります。
地元の人たちの溜まり場にもなってるみたい。
前回買ったのは、これ。


しっかりして出来のいい彫りですね。
あのオブジェとは大違い!

裏にサイン。 値段は、300ペソ(約3000円)と高め。
このとき、
「ジャングルで大蛇をつかまえたんだぞ!」
って、3m 以上はある皮を見せてくれました。
なかなかユニークなオヤジです。
商品はすべて、オヤジの手作り。
石のアクセサリーや木彫り、焼き物、瓢箪のカップ、
ミニサボテンなんかも売ってます。
植物もいっぱいそだててる。
このチャヤもそうです。

「持って帰る?」
って、検疫で捕まっちゃうじゃん。
こんなクラフトショップですが、
ここの本当の目玉は、ハチミツなのです。
そうです。 蜂も飼ってます。
ポリの滴瓶(5~10ccくらい?)に入れて、
数十ペソ(容量によって違う。)と意外にお高い。
このハチミツ、食べるためではありません。
民間薬なんですね。
喉が痛いときや皮膚病はもちろん、白内障に効くんだそうな。
これを求めて、地元の人たちだけでなく遠方のマヤ族も訪れます。
私たちのドライバーさんも常連で、
奥様の目が回復してきているそうです。
(※試すときはお医者さまに相談してね。
きっと、ダメって言われると思うけど。)
舐めてみると、これがさわやかで美味しい!
薬になるのも、蜂が集める蜜の植物に由来するのでしょう。
なんの花だろう? 興味深いことです。
ところで、
メキシコ各所でたくさん売っている石のアクセサリーに、
伝統の翡翠を使ったものがあります。
遺跡で発見される翡翠は、
グアテマラのモタグァ産の硬玉だと考えられています。
現在のお土産もおそらくそうです。
(近頃は、中国産の軟玉も混じってるらしい。)
グアテマラ翡翠は、私たちがイメージする宝石質のものではなく、
石自体の金銭的価値はないといっていいでしょう。
パワーストーンの類だと思って買ってくださいね。
大抵の翡翠商品は、このヘッドのように不透明で全体的に斑模様です。

色は多彩で、磨くとピカピカ。
それはそれでステキなんですけども・・・。
私の欲しいのは、マヤの王がつけてるようなビーズなんだ!
そして、ヘッドを繋いであるのが・・・。

上質のインペリアルカラーの入った翡翠ビーズです!

ビーズっていうのも稀少、そのうえ古代さながらのオヤジの手削り。
探し続けてみつけました! ここにあったんだ。
店の片隅に数本かけてあった。
値段は・・・2000ペソから、大粒は問題外・・・。
この手の商品は、積極的にセールスしないのが常套です。
私が見てるのに知らんぷり。
本当に買う客なのか品定めをしてるんですね。
いや、買うつもりだけど、日本円で2万はやっぱり高いよ。
一応、聞いてみましょう。
「半分だけ売ってくれない?」
オヤジ。
※口調は、オヤジの意を酌んでの表現です。
「ばっかじゃねーの?
この質のを探して削ってそろえるのに、
どんだけかかってると思ってるんだよ!
一粒でも高いんだぞ!
バラしたらもう、そろわないんだよ!
素人は安物でも買っとけ!!」
私(の心の声)。
「わかってるから聞いてるんだよ! 高いんだよ!
大体、街のジュエリーショップならいざ知らず、
こんな怪しげな土産屋でだれが何百ドルも出して買うかよ!
実際、売れてねーんだろ? 売れよ!!」
ってな気持ちは・・・もちろんしまっておいて。
「OK、ドルでいくら?」
「165ドル。」
「150ドル!」
「OK!」
一番手頃な、2000ペソを買いました。
同行のメンバーの女の子は、
なんでそんな石を高く買うのかと不思議顏です。
だって、これは本当に手に入らないんだもん!

ステキ!
私の腕で恐縮ですが、

太陽の色に焼けた肌によく映えます!
このようなクラフトオヤジは、世界中にいます。
決まって、一番いいものは自ら身につけているものです。
やっぱり! 首にはそれこそ、
お前はパカル王か!
っていうほどの彫刻入りの大玉をかけてます。
オヤジがシバルバーに行く前にまた買いに来たい。
もっと作っておいてくださいね!
ウシュマルでの夕食のあと、
ここで車を降りて星空を眺めました。
久しぶりに天の川をみました。
とってもステキな場所です。
オヤジは・・・。
店先のハンモックから、
うるさそうに私たちをちょっとだけ見て、
また、寝てしまったようです。
幸福ってあるんだろうな。
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