秋の奈良 2012 vol.04 【正倉院展と古代ガラス】

正倉院展へいく前に、ちょっと戻って、平城宮跡です。

大極殿を出たあと、なぜか、一度も入ってなかった【平城宮跡遺構展示館】へ。
私が来るときは、いつも休館日だったんです。


平城宮跡遺構展示館

2012秋平城宮跡_02

発掘されたままの状態で、保存展示されています。
別の室には、発掘時の土層の展示もあって、ちょっとマニアックですがおもしろいです!

2012秋平城宮跡_03

石とレンガの基礎。

2012秋平城宮跡_04

こちらが、復元イメージ。

このパネルはいいですね!
というのは、今立っている場所からのアングルで、
展示室のフェンスも描かれてるでしょ。

具体的な物のない遺構展示でも、
建物の規模とかがイメージしやすいと思います。


2012秋平城宮跡_05

平城宮跡では、その他、いろいろな展示方法があるので、
勉強になります。


2012平城宮跡_01

この模型もすてき!

遺跡の完掘状態の模型。
展示の場所を、囲ってあります。


15時、博物館前にさしかかると、みなさんスムーズに中に入っていきます。
初日の土曜日の午後だから、すいているのかな?
明日の予定を変更して、【正倉院展】です!


2012正倉院展_01

残念・・・
【正倉院】は再来年までおあずけです。

てことは、再来年は、秋に来ないと!

メインの【瑠璃坏】は、正面を回るルートは、30分待ち。 そんなに待たないですね。
どうしようかと考えましたが、外側に行きました。

前回見ているというのもありましたが、正面に回ってもじっくり見られるわけではありません。
流れていかなくてはいけないので・・・。
今日は人出が少ないから、外側がすいてます。 並ぶ30分、存分に見ることができました。

今年は、【瑠璃坏】にちなんでか、ガラス製品が充実していたように感じます。
捻り玉の【雑色瑠璃】、マーブルの【雑色瑠璃】、雫形の大玉【碧瑠璃】、すてき!
とんぼ玉好きの私にとっては、とてもたのしい展示でした。

正倉院のガラスといえば、この【瑠璃坏】と【白瑠璃椀】が浮かびます。
どちらも、ササン朝のガラスです。
交易用として、ある程度の数作られたと考えられています。

各国・各地で、同様のガラスは発見されていますが、
正倉院の古代ガラスが特別なのは、伝世だということです。

伝わる古代ガラスが、いつ正倉院に納められたのか、はっきりとはしていません。
どのように渡って、今、ここにあるにしても、
地中に埋もれることなく伝わってきたからこそ、千年を越えて、変わらないうつくしさを保っています。
最近ニュースにあった、不空羂索観音像の宝冠のガラスの勾玉も、使用目的から、出土とは考えにくいです。
伝世であるなら、とんでもなく稀少なガラスです。



・・・っで? なにがいいたいのかというと・・・ 【伝世の玉】ほしいです!
ほんとに、【伝世の古代ガラス】なんて、世界中さがしても、どこにもないんですから。




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